津波について
見つめあうと素直になれないはだめです。
普段から、本性は隠しておきましょう。
2011年の東日本大震災が最も人々に印象付けたことは、津波の怖さではないでしょうか。
それまで、これほどにも津波が怖いものだと日本人は認識してはいなかったと思います。
今回、津波ってなんなんだっけ?という事を簡単に説明したいと思います。
津波ってなんだ?
「津波」とは、「津(港)を襲う波」を表しています。「津波」という言葉自体がはじめて用いられたのは江戸時代初期のようですが、古来より日本人は津波の被害に出会っており、日本書紀にも津波に恐れおののく人々の姿が描かれています。
津波=TSUNAMIが国際的に用いられていることは有名ですが、それはほかでもなく日本に津波がよく来るからです。
なぜでしょうか?もちろん、皆さんご存知の通り、日本では地震が起きやすいからですね。
地震(特に海底地震)は、地球を覆うプレートが動くことにより、ひずみが生じ、そのひずみのストレスが一気に解放されるときに起きます。日本の周りにはこのプレートが4つもあるんですね。その分、地震が起きやすいわけです。
でも実は、地震の発生原因は地震だけではないのですよ。他に、隕石衝突、火山の噴火などの原因があります。
隕石が衝突して起きる地震、私たちは経験したことがあるでしょうか?
きっとないですね、隕石はなかなか衝突しませんもんね?
隕石衝突によって津波が起きたといわれるのは、約6604万年前の恐竜の時代です。現在のメキシコ:ユカタン半島という場所に隕石が衝突しました。この衝突によって恐竜は絶滅したという設がある衝突です。この時できたクレーターは、直径が160 kmで、現存するクレータの中では三番目の大きさとされています。
そして、この隕石衝突によって起きた津波の波高は300 mにもなったといわれています。
一方、火山が噴火しても津波が起きる場合があります。例えば2018年、インドネシアで起きた地震では、火山島アナク・クラカタウ山の噴火で山の一部が崩壊し、海底地すべりによって津波が起きました。死者は420人に上りました。
物理的な特徴
津波は、どれくらいの速さで進むのでしょう?
答えは、”水深によって異なる”です。波の進む速度は、√ghであらわされます(hは水深)。つまり、水深が深い沖の方が、岸よりも進む速度が速いわけです。
それでは、津波は沖から岸に向かって進むわけですが、どのようなことが起きるでしょうか?
岸では津波の速度は遅くなるわけです。すると、より沖側を進んでいる波に追いつかれてしまいます。すると水の量が増えて、波高が高くなります。津波が岸に向かってくるにつれて、どんどん成長しているように見えるわけです。
但し、津波は、波高が高いから恐ろしい、というわけではありません。実は津波には数十センチという低い津波もあります。しかし、このような低い津波でも死者を出したことがあります。波は高さだけではなく、速度も重要なファクターです。波のエネルギーは、流量に依存します。流量とはつまり、波の速さと、波の高さの掛け算です。
仮に波の高さが低くても、波の速さが速ければ、それだけ威力は侮れないものになるわけです。
いかがだったでしょうか。
津波や地震、火山の噴火などは、いつ起こるかわからない天災です。
そんなときのために、日々愛おしい人には愛の言葉を伝えておきましょう。